風切丸。 |
2008-07-03 Thu 00:13
切り妻屋根の妻側に引いてある列の丸を、 風切丸(かざきりまる)といいます。 (現行の屋根にはほとんど使われていません。)
大工さんは
ほとんど 意匠的(デザイン)か 桟の納まりの逃げ としか理解していませんが
大きな間違いです。
この箇所は 妻に当たった風が巻きあがり、 瓦が飛びやすい部分なので、 あえてアクセント(風の渦を分散)を付けて瓦の飛散を防いでいるのです。
また、高い大棟も お施主さんの見栄だけではなく、 やはり平部に当たった風が棟を超える時に起こる 風の渦を分散させる役割を果たしている・・・デス。 今の様にろくに釘で留めてなくても 飛ばない理由がここにあった訳です。 こんなスカスカ、無緊結状態でもけっこう・・・・・・ しかし、袖にメンドを入れちどり緊結、丸全数留め これであと50年はいける・・・・かも?
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この記事のコメント |
結構 風切丸の取り直しも多いですね
恥ずかしながら 修理が多いので 無くても良いじゃん って思ってましたが・・・・・・ 風洞実験で 気流が変わり瓦の浮き上がり防止の 効果が実証されてますね 昔の人の知恵って凄いな・・・・・・ 張りさんへ100年もつ屋根瓦は何百年間の職人の知恵の
結晶ですよね。 例えば4寸足の桟瓦 たとえ割れても・・・・・へっちゃら。 「今の瓦は防水シートが完璧でないと じゃじゃ漏れ!!!!」 今はその知恵(下の瓦で雨を取る)は 無用の長物。 先人達の偉業を重機でコちゃコちゃ。 修理して残すことも重要な仕事では? ただ、かっちょい~
という理由で、風切り丸を工事してます。(笑) しかしながら、瓦足の短いものですとか、江戸前文化がありましたが廃れてしまうのは寂しいですね。 お互いに、粋な世界で頑張りたいですね。 ![]() ![]() 鬼教官さんへ 当市内のも粋な屋根が少しですが残って います。
そこを通る度、立ち止まり「すげ~なあ」・・・ どんな職人が葺いたんだろう? それに比べ・・・自分は??トホホ・・・ 見るたび思うことは違いますが・・・ 屋根が何か語りかけていると思うには、 自分だけ?? |
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